鉱石・硫酸輸送船「KORYU(鉱硫)」でバイオディーゼル燃料の実証トライアルを実施

2026年10月14日
パンパシフィック・カッパー株式会社
日本マリン株式会社
鉱石・硫酸輸送船「KORYU(鉱硫)」でバイオディーゼル燃料の実証トライアルを実施
パンパシフィック・カッパー株式会社(社長:村尾 洋介、以下「PPC」)と、センコーグループの日本マリン株式会社(社長:髙橋 健二、以下「日本マリン」)は日本マリンが運航する鉱硫船※1「KORYU」において、軽油代替燃料である高純度バイオディーゼル※2を30%混合したB30燃料(Bio Diesel Fuel、以下「B30」)を使用した実証トライアルを開始しました。10月10日に出航し、航海完了は11月初旬を予定しています。
本トライアルでは、JX金属製錬株式会社の佐賀関製錬所(大分県 大分市)からメヒヨネス港(チリ)までの硫酸輸送航海を行います。本航海では B30燃料 560トンを使用する予定であり、従来燃料のみを使用した場合と比較して、温室効果ガス(GHG、以下「GHG」)排出量を646トン、従来比約20%削減できる見込みです。
PPCは、銅製錬事業を支える原料・製品物流の安定的な運営に取り組むとともに、事業活動全体における環境負荷の低減を推進しています。特に、銅鉱石や硫酸などの海上輸送は事業活動を支える重要な物流機能であり、輸送分野における GHG 排出量削減は、サプライチェーン全体の脱炭素化を進める上で重要な課題の一つとなっています。
日本マリンは、鉱硫船をはじめとする船舶の保有・管理を通じて、非鉄金属原料や製品の海上輸送を支えています。また、海上輸送における環境負荷低減にも取り組んでおり、2024年には鉱硫船「KORYU」に
風力推進補助装置(ローターセイル)を搭載する※3など、GHG排出量削減に向けた施策を推進しています。
今般の取り組みは、脱炭素社会の実現に向けて両社が、クリーンな船舶燃料を用いた海上輸送の実現可能性を検証するものです。ローターセイルによる省エネルギー化に加え、新たに B30 燃料を活用することで、海上輸送における GHG 排出量のさらなる削減を推進します。両社は、本トライアルの結果を踏まえ、今後も船舶燃料の低炭素化や海上輸送における GHG 排出量削減に向けた検討を進め、サプライチェーン全体での環境負荷低減に取り組んでまいります。
※1 銅精鉱と硫酸を輸送できる特殊船(53,762載貨重量トン)。2隻で年間約27万tの銅精鉱と約18万 tの硫酸を日本-チリ間で往復輸送している。
※2バイオディーゼル原料には廃食油や植物由来油脂などの再生可能資源が用いられており、ライフサイクル全体で GHG 排出量の削減に寄与するとされている。今回の実証トライアルでは、国際持続可能性カーボン認証(ISCC:International Sustainability & Carbon Certification)を取得したバイオディーゼル燃料であるFAME(Fatty Acid Methyl Ester:脂肪酸メチルエステル)を低硫黄燃料油(VLSFO)に 30%混合したB30燃料を560トン使用している。このうち、バイオディーゼル燃料に相当する量は168トン。
※3 2024年7月10日リリース「風力を推進力に活用 パンパシフィック・カッパー、BHP、ノースパワーによる鉱硫船への風力補助装置設置が完了」

鉱石・硫酸輸送船「KORYU(鉱硫)」
